経営理念
2018.02.01設立前の準備
経営理念とは、株式会社や合同会社などの企業の活動方針の基礎となる考え方です。
この経営理念を、社員が遵守すべき基準として具体化したものが行動規範、環境変化を踏まえて中長期的に目指すべき姿を描いたものがビジョンです。
企業理念とほぼ同義で用いられています。
規模がそれなりに大きな企業はほとんどこの経営理念があり、その企業のホームページに行くと見ることができます。
では、経営理念を作ることになんの意義があるのでしょうか。
経営理念を作る意義は主に3つあります。
1.経営の軸を作る
何のために企業を経営するのか、自社が目指すべき方向は何か、自社が存在している意味は何かを経営理念として明らかにしておくことで、判断に迷ったり、困難に陥ったときの思考や行動の軸を作ることができます。
2.組織の軸を作る
経営理念を組織の中に浸透させることによって、経営理念を社員の行動規範として活用することができます。
経営理念が各社員に浸透することによって、経営理念を軸にして各社員が自律的に判断、行動できるようになるため組織が強固となります。
3.社外からの信頼を得る
経営理念を設定し、社外の利害関係者に理解してもらうことで、その企業がどのようなことをしたいのか、どう社会に貢献したいのかが伝わり、共感する人からの信頼を得ることができます。
この3つの意義のなかで、特に重要なのは2.社員の軸を作るです。
企業理念は、社員に浸透してこそ本来の価値を発揮します。
社員に経営理念を浸透させるためには、経営者が自らの思いを社員に語り、企業理念を経営者自らが体現することで得た成功体験を共有することが大切です。
会社を設立し起業間もないころは、経営理念の必要性を感じることはないかもしれませんが、経営が苦しくなるときは必ずやってくるので、そのときに経営理念があれば判断がブレることなく勝ち残っていくこができるでしょう。