ポーターの競争優位の戦略
2018.01.29経営戦略
ポーターの競争優位の戦略とは、競合他社に打ち勝ち、優位性を築くための基本的戦略のフレームワークで、「3つの基本戦略」としてハーバート大学教授のマイケル・E・ポーターが提唱しました。
「3つの基本戦略」は、1980年に「競争の戦略」の中で提示されて以降、競争戦略のフレームワークとして世界中で活用されています。
3つの基本戦略
1.コストリーダーシップ戦略
コストリーダーシップ戦略は製品・サービスを消費者に安く売るという戦略ですが、コストリーダーシップ戦略の本質はただ安く売ることだけではなく、安く売っても損をしない状態を作り上げることです。
2.差別化戦略
差別化戦略は消費者に製品・サービスが高くても買ってもらうようにする戦略です。
商品の価値やブランドが認められれば、高価であっても消費者は購入してくれます。
ハイブランドなどはこの戦略で高価格の商品でも消費者に売ることができます。
3.集中戦略
集中戦略は、特定の製品群や顧客層、エリアを限定し、特定ターゲットで低コスト、差別化、あるいはその両方を実現しようとする戦略です。
集中戦略は市場のシェア拡大と結びつかないことが多いですが、この戦略が上手くいった場合、差別化やコストリーダーシップを同時に獲得できる可能性があります。
会社設立を行い、事業を始めたばかりの会社は経営資源が乏しいことが多いので、特定のターゲットへ経営資源を効率的に投入することで、集中戦略を採用することがよいかもしれません。