リーン・スタートアップ
2018.01.19経営戦略
会社を設立してでビジネスを始めるためにアイデアはあるものの、事業をどのように進めたらいいかがわからない方は意外と多いのではないでしょうか。
新たに事業を始める際には、トヨタのリーン生産方式をもとに考えられたリーン・スタートアップが参考になると思います。
リーン・スタートアップを簡潔に表現すると、「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」です。
スタートからゴールまで計画をたてるのではなく、現場、現地で製品・サービスを利用してもらいながらゴールまで進んで行くという考え方です。
リーン・スタートアップでは、「構築」「計測」「学習」のサイクルにより失敗を繰り返しながら事業の構築を目指していきます。
1.構築
消費者のニーズを検討し、仮説を立てて、事業・製品・サービスのアイデアを形にします。
この段階では「MVP(minimum viable product)」と言われる実用最小限の製品・サービスを素早く開発し、提供を行います。
2.計測
開発したMVPを実際の消費者、できれば新しい製品やサービスを早い段階で受け入れ、他の消費者へ影響を与えるアーリーアダプターといわれる消費者へ提供します。
消費者が満足していなかった点が解消されているか、最初に立てた仮説が間違っていなかったか、思い描いていた機能が実現できているかなどを明らかにしていきます。
3.学習
計測されたデータや消費者から得られた意見をもとに、改善、改良すべき所はどこか、このまま開発を続けるべきか、目標を変更するかなどを見極め、消費者に受け入れられるものにしていきます。
これら3つのプロセスを何度も繰り返していくなかでMVPを改良していき、市場で受け入れられる製品・サービスにしていきます。
リーン・スタートアップは小規模から始めることができ、できるだけ早い段階で小さな失敗から学び、ムダなコストをかけることなく消費者の要望にあった製品やサービスを開発できます。
会社設立を行い、製品やサービスを開発するのにリーン・スタートアップを是非使ってみてはいかがでしょうか。