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キャッシュフロー経営

2017.12.04財務・会計

キャッシュフローとは株式会社や合同会社などの現金の流れを表す概念で、現金(キャッシュ)の流れを重視し、キャッシュを生み出す力を重視する経営スタイルがキャッシュフロー経営です。

経営者でも簡単に以下の方法でキャッシュフローを確認することができます。

(1)会社の全ての預金通帳を用意します。

(2)用意した預金通帳全ての月末の残高を合計します。

   小口現金を使用している場合には、小口現金の月末残高も合わせて合計します。

(3)合計した預金通帳と小口現金の月初(前月末)の残高を合計します。

(4)最後に合計から(3)の合計を引きます。

 

このようにして計算した数字が会社の1ヶ月のキャッシュフローです。

これがプラスになっていれば前月と比較してキャッシュが増加していることになり、マイナスになっていればキャッシュが減少していることになります。

 

ここで重要なのはキャッシュが増減した原因を考えることです。

例えば何か大きな買い物をした時はキャッシュフローが大きく減少するでしょうし、、売上金額の大きなものを納品していてもキャッシュが入ってくるのは翌月だとしたらキャッシはそんなに増えていないかもしれません。

月次試算表では利益がたくさん出ているのにキャッシュがあまり増加していない場合です。

このようにキャッシュの増減の原因を把握しておくことが大切です。

 

これは過去のキャッシュフローを確認する方法ですが、未来のキャッシュフローを把握ことも大切なので、これを行うには資金繰り表を作成するとよいでしょう。

月末の現預金の残高からスタートして、翌月に入金される売上代金、支払う仕入代金、人件費、その他の経費、借入金の返済額を表にして、翌月末のキャッシュの予想残高を確認します。

これをさらに2、3ヶ月先まで予測して計算してみることもお勧めします。

売上などが月によって変動する場合は、いくつかのパターンで試算するとよいでしょう。

資金繰り表が出来上がったら、キャッシュがマイナスになっている月がないか確認し、マイナスになっていれば、支払を延期してもらう、入金を早めてもらう、経営者個人の資金を会社に貸し付けるなどの対策が必要となってきます。

理想的な状態は、売上などの入金がなくても2~3ヶ月は支払いが可能なぐらいのキャッシュを持っている状態です。

 

将来のキャッシュフローを見ることは現在、会社を経営している方にも重要ですが、これから創業し会社を設立する方にも重要となります。

会社設立後のキャッシュフローを予測し、最初に資金をどれだけ用意しておけばいいかを見積もり、会社設立後に本業に打ち込めるような態勢を整えておくことが大切です。

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