ロングテール
2017.12.01マーケティング
ロングテールとは、販売数量が少ないアイテムが全体の取り扱いアイテムの中で多くの割合を占め、収益上の重要性も大きくなっている状態です。
商品販売数量と商品アイテム数の関係を一般的な従来型小売業と比較したとき、ロングテールの場合は販売数量が少ないアイテム数が非常に多い状態になります。
マーケティングの世界では、これまで「20:80の法則」が一般化されており、「2割の顧客から8割の売上を売り上げる」という形でよく知られ、これは「パレートの法則」としても有名です。
しかし、インターネット上で商品を販売するネットショップの売上では、少しずつしか売れない商品の売上の合計額が全体の売上の過半数を占め、逆に売上点数上位の少数の商品の売上を合計してもそれほどの割合にはなっていないことがよくあるようです。
これは、従来の路面店では売場面積や在庫を保管する倉庫などに物理的制限があり、限られた商品しか扱えないという理由が考えられます。
また、在庫を管理するにも固定費がある程度かかってくるため、それを回収できるだけの在庫回転率のよい商品でなければ、採算がとれません。
一方、インターネット上のお店では、地代の安価な場所を確保できれば在庫管理の物理的制限もなく、売り場面積を考える必要もありません。
このような理由により、インターネット上のお店では販売数量の少ない商品でも低コストで販売・管理でき、路面店では難しい販売機会の取り込みに成功し、ロングテールという減少が起こりました。
インターネット上のお店を構えて起業するために会社設立を考えるのであれば、企業成長のためにはロングテールへの対応が必須と言えるため、ロングテールをしっかり取り込める商品を会社設立前から考えておくとよいかもしれません。