クロスファンクショナルチーム
2017.11.21マネジメント
クロスファンクショナルチームとは、複数の部門から様々な経験、知識を持ったメンバーを集め、全社的な経営テーマについて検討、解決策を提案していくことをミッションとした組織です。
一般的にはプロジェクト形式で一時的なチームとして編成されますが、課題の性質によっては継続的な組織として設置される場合もあります。
クロスファンクショナルチームのメリット
縦割化された組織は経営層が管理しやすく、部門ごとの効率化や専門性を高めやすいといったメリットがありますが、組織横断的な問題が発生した場合には、部門間の利害関係が発生して問題を解決しにくいというデメリットがあります。
このようなデメリットが先行してしまった場合、問題解決の手段としてクロスファンクショナルチームの導入することが有効です。
クロスファンクショナルチームの活動によって全社的な観点で問題の解決に取り組むことがきっかけとなって、縦割化された組織の問題が解決され組織全体の活性化の原動力になります。
クロスファンクショナルチームのデメリット
経営課題の階解決を図るためのクロスファンクショナルチームの活動と、各部門での業務に追われる現場とでは自ずと取り組みに対する温度差が生じてしまいます。
クロスファンクショナルチームに選抜されたメンバーは課題解決に対して協力にと取り組みますが、解決すべき課題に対する情報が共有されていない各部門の現場の社員は、クロスファンクショナルチームのメンバーほど課題に取り組むことができません。
このような組織内のメンバー間に温度差が生じてしまうというデメリットがクロスファンクショナルチームにはあります。
デメリットを解消するには、クロスファンクショナルチームと現場を連携させるための仕組みづくりと活動を行うことで、クロスファンクショナルチームによる活動を全社的な取り組みにすることが必要となります。
また、複数の部門から選抜されたメンバーによってクロスファンクショナルチームを構成することで、現実に即した斬新な解決策の提案を可能にすることで、クロスファンクショナルチームによる活動が結果を出すことができるでしょう。
会社設立を行ってすぐには、複数部門が存在することはなかなかないとは思いますが、会社の規模が大きくなった際にクロスファンクショナルチームを設置してみてはどうでしょうか。