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コトラーの競争地位戦略

2017.11.20経営戦略

コトラーの競争地位戦略とは、1980年にコトラーが提唱した競争戦略のための理論です。

コトラーの競争地位戦略は、株式会社や合同会社といった企業のマーケットシェアに注目することで、企業を4つのカテゴリーに分類し、戦略はそれらの分類により、異なった取り組みをすることが要求されています。

4つのカテゴリーは以下のようになります。

 

1.リーダー 

業界の市場シェアがトップであり、豊富な経営資源を保有し、その質も良質な企業です。

関連企業などは積極的にリーダーとの関係を築きたいため、リーダーは関連企業などから声をかけられやすいなどの利点があります。

リーダーは、豊富な資金力や強力な技術力などを活かしてフルライン戦略を採用することで、さらにシェアを拡大していくことができます。

 

2.チャレンジャー 

市場で2番手のシェアを持つ企業群に位置づけられ、リーダー企業を追い抜こうとシェアの拡大を目標にしている企業です。

チャレンジャーは通常、リーダーとなっている企業と直接対決をして、リーダーとなっている企業に勝つことは容易ではありません。

そのためチャレンジャーがシェアを拡大していく戦略として、リーダーがまだ強化していない地域や製品分野に注力する方法と自社よりもシェアの小さい企業を標的にして、シェアを拡大していく方法があります。

 

3.ニッチャー 

同じ業界内の市場シェアが上位の企業群とは一線を画しており、特定の領域に絞り込んで事業を推進している企業です。

ニッチャーは、上記2つの企業がまだ参入していない領域を見つけ、そこに経営資源を投入することで、専門性を高めて、独占的地位を維持する戦略が有効です。

ニッチャーは、市場が拡大した時に他の企業が参入してきて失敗するというリスクを考慮しておく必要があります。

 

4.フォロワー 

フォロワーはリーダーの動向に追随する市場シェア下位の企業となります。

フォロワーは経営資源が乏しいため、既に成功している上位の企業の模倣を行うという戦略をとることが有効です。

リーダーやチャレンジャーと競争するのではなく、模倣しながら効率的に事業を推進します。

 

 

自社の市場内での位置づけの把握とそれに基づく戦略立案がなければ、価格競争に巻き込まれてしまい、企業としての体力を消耗してしまう可能性もあるので、自社が市場内でどの位置にいるのかを把握し、それに合った経営戦略を立案することが重要となります。

 

会社設立後は、多くの会社がフォロワーとして位置づけられると思いますが、その位置づけにあった戦略を採用する必要があります。

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