マーケティング・ダッシュボード
2017.11.16マーケティング
マーケティング・ダッシュボードとは、マーケティングに関する様々な指標を体系的に、わかりやすく見せるためのシステムです。
自動車や飛行機に備え付けられているダッシュボード(計器盤)のようにマーケティングに関するデータを提示するという意味で「ダッシュボード」という言葉が用いられています。
マーケティング・ダッシュボードといっても様々なものがリリースされており、明確に定義することはできませんが、主に以下のような機能が備わっています。
1.データ集約機能
全てのマーケティング・ダッシュボードに共通しているのが、社内にあるばらばらのデータソースからの情報を集約しているということです。
これはマーケティング・ダッシュボードの最も基本的な機能といえます。
2.グラフィック機能
マーティング・ダッシュボードによってデータがグラフィックに表示され、多様なデータを見ながら意思決定が可能となります。
ITの進化により容易に高度なグラフィックを表示できることが可能となったため、マーケティング・ダッシュボードの評価や関心が高くなりました。
3.リアルタイム機能
自動車や飛行機のダッシュボードがそうであるように、リアルタイムのデータ表示をすることもマーケティング・ダッシュボードの重要な機能です。
この機能はマーケティング・ダッシュボードには必須の機能と言えるでしょう。
4.データ解析機能
高度なマーケティング・ダッシュボードには統計分析を行ったり、マーケティングの意思決定に必要な情報を抽出する機能を備えているものもあります。
マーケティング・ダッシュボードが自動的にデータ解析を行うものもあれば、ユーザーが個別に操作するものもあります。
5.予測機能
将来のシナリオに応じた売上予測を行う機能を持っているマーケティング・ダッシュボードもあります。
これはマーケティング・ダッシュボードの最も高度な機能です。
マーケティング・ダッシュボードを導入することによって、マーケティングにおける意思決定の高度化・効率化や縦割り組織の弊害が解消され、横の情報共有の円滑化が図られます。
また、マーケティングの現場の中でしか理解されていなかったマーケティングの効果やデータが他の部門からも理解されるといった効果もあります。
会社設立直後は、このようなシステムはまだ必要ないと多くの方が考えるかもしれませんが、早い時期から取り入れ慣れておくことで、業績が伸び始めたときにそのスピードをさらに加速させることができるでしょう。