デファクト・スタンダード
2017.10.31マーケティング
デファクト・スタンダードとは、国際機関や標準化団体による公的な標準ではなく、市場における自由競争の結果、事実上の標準とみなされるようになった規格のことです。
具体例としては、家庭用のビデオにおけるVHSやパソコンのOSであるWindowsなどが挙げられます。
デファクト・スタンダードに対して、ISOやJISなどの国際機関や標準化団体によって定められた公的な標準をデジュア・スタンダード(de jure standard)と呼ぶことがあります。
ある規格がデファクト・スタンダードになるためには、その規格が他の企業によって支持されることが必要です。
VHSを開発した日本ビクターは、試作機を他の家電メーカーに貸し出して公開したため、それらの家電メーカーがVHSの再生機を改良し、その結果デファクト・スタンダードとなることができました。
近年では、ひとつの規格に複数の産業が関わることが当たり前となっており、デファクト・スタンダードを獲得することが主目的ではなく、関連産業のなかでいかに自社のポジションを獲得していくかが、重要となっています。
デファクト・スタンダードの獲得は、会社設立を行ってすぐには難しいのですが、デファクト・スタンダードに関わり自社のポジションを確立していくことを考えてみてはいかがでしょうか。