AISAS
2017.10.18マーケティング
AISASとは、1995年に日本の広告会社の電通によって提唱されたAIDMAにかわる消費者の購買意思決定の心理プロセスを表す仮説です。
Attention(認知)、Interest(興味・関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の頭文字をとったものでアイサスと読みます。
AISASで想定される消費者の行動モデルでは最初に消費者は、新聞、テレビ、雑誌などのメディア、広告で商品を認知します(Attention)。
次に商品に対する興味、関心を抱き(Interest)、ネットでその商品を検索して商品に対する情報を集め比較します(Search)。
そして、商品を購入し(Action)、最後にブログやソーシャルメディアで感想を共有します(Share)。
これは、インターネットの存在を前提とした行動モデルであり、現在の広告、プロモーションにおいてはずせない考え方になっています。
Search→Action→Shareの流れがAIDMAとは異なっており、インターネットが普及した現在の消費者の行動の変化が端的に見て取れます。
インターネットが普及する前は難しかった情報の収集がグーグルなどの検索エンジンによって容易となり、インターネットによって拡散された商品・サービスを利用した感想が消費者の意思決定に大きな影響を与えるようになっています。
会社設立を行う前の段階から、自社の商品・サービスの特性や将来の事業状況を考慮して、「消費者に対してどのように自社はコミュニケーションを行うべきか」「それに合った販売、広告戦略は可能か」を考えていくとよいでしょう。