シナリオ・プランニング
2017.10.12経営戦略
シナリオ・プランニングとは、将来起こりうる事業環境の変化について数パターンのシナリオを構築し、そのシナリオへの対応策、戦略を作成するものです。
シナリオ・プランニングはもともと軍事的な用途で開発されていたものを企業の事業計画策定、戦略立案に応用したものですが、石油会社のロイヤル・ダッチ・シェル、内戦後の再興を目指すグアテマラ政府、麻薬問題で疲弊したコロンビア政府など様々な組織においてシナリオ・プランニングという手法が用いられています。
ビジネスにおいてシナリオ・プランニングを使う場合には、まず、自社の現状のビジネスモデルを検討・把握します。
次に、未来に起こりうる「確実な要素」と「不確実な要素」を加味したシナリオを策定し、現状のビジネスモデルが、策定したシナリオで機能するかどうか検証します。
そして、その検証結果を踏まえて、今後実施すべき戦略オプションを策定して、未来への洞察を深めていきます。
企業を取り巻く環境の不確実性が著しく高まっている現代においては、シナリオ・プランニングによって、自社が展開する事業の変化を捉え、変化に対応した戦略立案が可能となります。
会社設立後は当初予想もしなかった事態に直面し、なかなか計画どおりには進まないことが多いため、シナリオ・プランニングを使用することで変化に対応していくことが可能になるでしょう。