アンゾフの多角化戦略
2017.10.06マーケティング
アンゾフの多角化戦略とは、新規市場において、新規製品の売上を成長させる戦略です。
製品と市場の二軸から成長戦略を4つのマトリックスでアンゾフは分析しています。
1.市場浸透戦略
既存の市場で既存の製品をもとに展開していくのが市場浸透戦略です。
どのようにして売上をあげるか、消費者に利用してもらうかを重点として考えることから、他社との競争に打ち勝つような戦略を考えなければいけません。
2.商品開発戦略
これは、新しい製品を現在の顧客へ投入することで成長を図る戦略です。
全く新しい製品を開発したりしますが、あくまで既存の顧客に販売するのが目的です。
3.新市場開拓戦略
既に販売している製品を新しい顧客に購入してもらうことで成長を図る戦略です。
新市場への導入に際しては、新しいブランドとして立ち上げることがあります。
4.多角化戦略 新規市場において既存顧客を提供し、売上を成長させる戦略です。
多角化戦略はさらに次のように分類できるとアンゾフは指摘しています。
(1)水平型多角化
現在と同じタイプの顧客を対象にして新製品を提供する多角化です。
(2)垂直型多角化 現在の製品の川上や川下に対する多角です。
具体的には完成品メーカーが部品の製造までを手がける場合があります。
(3)集中型多角化
現状の製品と似ている製品によって新しい市場へと進出するタイプです。
(4)集成型多角化(コングロマリット型多角化)
全く新しい製品を、新しい市場に導入していくタイプです。
シナジー効果が見込めない多角化ですが、リスク分散になるというメリットがあります。