ラテラルマーケティング
2017.08.09マーケティング
一般的にマーケティングは論理的に思考して行われますが、ラテラルマーケティングでは「水平思考」という非論理的な思考によって行われます。
この非論理的な思考によって独創的な新市場を創造したり、市場を拡大したりするのがラテラルマーケティングです。
ラテラルマーケティングでは3つのステップによって行われます。
まず、最初のステップでは既存の市場のニーズやターゲット、既存の製品の特性やブランドイメージなどを分析して、変革の対象をフォーカスします。
次に、その対象について水平移動します。
水平移動とはその対象について論理的思考を行わず、「逆転」、「除去」、「代用」といった思考を行います。
水平移動によって重要なのは、対象との間にギャップが存在するような発想を生み出すことです。
そして、その発想と対象を結合できるような実践可能なアイデアを考え出します。
例えば、まず「納豆」という製品にフォーカスします。
次に、納豆からは想像ができないような「匂わない」という発想をします。
そして、「納豆」と「匂わない」を結合させ「匂いのない納豆」という商品を作ることができるような技術を開発していきます。
ミツカンの「におわなっとう」がラテラルマーケティングによって生まれたかはわかりませんが、このような思考法で生み出されたと考えることもできます。
このようにして水平思考を用いたラテラルマーケティングによって、従来の固定的な概念を取り除き、新たな商品・市場の創出を行うことができるのです。