KFS
2017.07.24経営戦略
KFS(Key Factor for Success)とは、ビジネスを成功させるために必要なキーとなる要因のことです。
KFSは必ず押さえておく必要があり、株式会社や合同会社といった組織が事業戦略を立てるときに欠かせないものになっています。
KSF(Key Success Factor)又はCSF(Critical Success Factor)とも言われます。
KFSは、企業が参入している市場の構造を分析することを通じて抽出していきます。
そのときに最もよく採用される手法は、その市場ではどのような強みを持っている企業が成功しているのか、その強みをどのような方法で発揮しているのかについて理解し把握する、業界のベストプラクティス分析です。
また、消費者のニーズをきちんと理解することも重要です。
消費者が商品・サービスを購入する際に重要視する要素にいかに対応するかを検討することで、KFSがはっきりとしてきます。
このようにしてKFSが抽出可能になると、現時点での自社の実力とのギャップが明瞭になり、実行可能で効果的な戦略目標を定めることができるようになります。
KFSは、技術の発達や市場の変化など、様々な外部環境により変化していきます。
永続的に事業で成功していくためには、KFSの変化に応じて、自社の資源をどのように配分するかやビジネスモデル自体を変えていくことも必要でしょう。
例えば、パソコン市場では、当初、技術力や研究開発に力を注ぐことが重要なKSFでしたが、80年代後半になるとマイクロソフトのウィンドウズが市場のほとんどを占めた為、カスタマーサービスやコスト低減が重要なKFSとなり、企業が採用すべき戦略も大きく変化していきました。
KFSが変化していくポイントでは、市場で成功する企業が新たに誕生したりしています。
継続的な成功を続けていくためには、過去の成功体験に固執することなく、KFSの変化にスピーディーに対応していくことが必須です。
起業のために会社設立前に、これから参入しようとする事業領域のKFSは何なのか、しっかりと考えておくとよいでしょう。