VRIO
2017.07.18経営戦略
VRIO(ヴリオ、ブリオ)とは経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織(Organization)、の4つの頭文字をとったもので、株式会社や合同会社といった企業の競争優位を分析するためのフレームワークです。
①Value(経済価値):顧客にとって価値があるのか?
どれだけ経営資源を持っていても、それが顧客にとって経済価値があるものでなければ意味がありません。
②Rarity(希少性):希少性があるのか?
経済価値がある資源を持っていても、誰しもが持っているような資源だと意味がありません。
③Imitability(模倣困難性):真似されにくいのか?
他社が持っていないような技術を開発し、それによって競争優位を得たとしても、容易に他社に模倣されてしまってはその競争優位は一時的なものとなります。
④Organization(組織):それらを活かすために組織が整備されているか?
上記3つを備えた経営資源を持ちつつ、それらを活用できる組織の整備が必要です。
継続的な競争優位を獲得するためには、VRIO全ての要素が必要となり、どれか1つが優れていても、脅威によって競争優位が侵されることがあります。
会社設立後、継続的な競争優位を獲得するために、参入しようとする市場についてのVRIO分析を起業前に行うとよいかもしれません。