三現主義
2017.07.12マネジメント
三現主義とは、問題解決を行うときの手法で、机上での空理空論を展開するのではなく、「現場」「現物」「現実」を認識することが重要であるという考え方です。
インターネットや情報システムの発展により、経営者や管理職は多くのデータや情報を机上で知ることができ、そのため、現場に出なくても簡単に現場のことがある程度わかるようになりました。
しかし、机上でデータや情報を知ることで、本当に現場を認識したという気になってしまい、誤った判断を行ってしまうという恐れがあります。
問題が発生した場合に、製造現場から集計報告された情報とデータを見て、机上で対応を考えるだけでは間違った判断をしてしまうことがあります。
問題の起きた製品の製造過程の現場を見て、現物を見て、現実を見るという三現主義を実行すれば、より的確な判断をすることができるでしょう。
管理職になると、事務処理が多いため、なかなか現場に出ることが少なくなってくると思います。
過去に現場に出ていた経験と情報やデータだけで判断を行うと現実との間にギャップが生じるため判断や指示を間違ってしまう可能性が大きくなってきます。
三現主義は管理職の仕事に対する姿勢としても大切なものです。
会社設立を行った後、様々なITやデバイスを用いて効率的に経営を行っていこうとすることも非常に良いのですが、現場を実際に見たり感じたりすることも重要になるでしょう。