コ・クリエーション戦略
2017.06.30経営戦略
コ・クリエーション戦略とは、アメリカミシガン大学のC・K・プラハラード教授とベンカト・ラマスワミ教授によって提唱された、顧客や企業ネットワークの力を活用して、顧客の経験の価値を高める新たな商品やサービスをつくり出して差別化する戦略です。
現代の顧客の特徴として、商品やサービスを自分なりに再構築して利用するということが考えられます。
企業が想定していた利用方法だけではなく、顧客が自分なりにアレンジして商品やサービスを活用するということです。
カップ麺にお湯ではなく牛乳を入れて食べるという調理法が一部の消費者の間で流行しました。
これは消費者が企業の想定している調理法ではなく、独自に新たな経験価値を作り出しているといういい例でしょう。
このような消費者が新たに作り出した価値は今や、インターネットによって多数の人に驚くべき速さで共有することができます。
このような情報を企業は捉え、顧客の経験価値を活用して商品やサービスを開発しているのです。
企業は、今までのように商品やサービスを単に売るだけということでは難しい時代です。
これからは、企業は製品やサービスそのものを提供するのではなく、顧客が商品やサービスをプラットフォームにして、顧客が新たな価値を実感できる経験を提供する必要があります。
顧客は商品やサービスそのものから得られる利益だけではなく、商品やサービスを利用することによって得られるその顧客独自の新たな経験を欲しているのです。