ドメイン
2017.06.28経営戦略
ドメインとは持続的な成長を可能とする自社特有の事業活動領域のことです。
企業は持続的な成長を可能にするうえで、外部の環境の変化や自社の競争優位を的確に捉え、現在及び未来において自社が行うべき事業領域を選択し、企業独自のドメインを設定することが重要となります。
ドメインを設定しておかなければ自社の競争能力を超えた無謀な多角化が行われたり、経営資源の投資対象は自然に拡散したりしてしまうことになります。
設定されたドメイン以外の事業分野には参入しないと決めておけばそのような事態を回避することができます。
しかし、ドメインを狭く設定しすぎても、そのドメインに縛られてしまうことになり成長は望めません。
例えば、鉄道会社がドメインを「鉄道事業」と定めると、航空機、トラック、乗用車などの他の輸送に参入することなく終わってしまいます。
鉄道会社が「輸送事業」とドメインを設定すれば、鉄道以外の輸送事業に参入することができます。
このようにドメインは広すぎても狭すぎてもよくありません。
ドメインは将来をある程度見据えたものでなければならないのです。