コアコンピタンス
2017.06.26経営戦略
コア・コンピタンスとは、企業の活動分野において、「競合他社を圧倒亭に上回るレベルの能力」または「競合他社が容易に真似出来ない核となる能力」のことです。
1990年にロンドンビジネススクールのゲーリー・ハメル教授とミシガン大学ビジネススクールのプラハラード教授が提唱し、「顧客に対して、他社には提供できないような利益をもたらすことのできる、企業内部に秘められた独自のスキルや技術の集合体」と定義付けされています。
実例ではホンダのエンジン技術、ソニーの小型化技術、シャープの薄型ディスプレイ技術などが挙げられます。
コア・コンピタンスのある企業は、ただ一つの技術を多方向へと展開し、新しい技術を生み出すことも可能とされています。
コア・コンピタンスを見極める場合には、模倣可能性、代替可能性、希少性、耐久性の5つの点について考える必要があります。
どの要素が有効かは市場環境や競争環境によっても異なり、また一旦築いた競争優位も、市場環境の変化とともに陳腐化する恐れがあるため、継続的な投資やコア・コンピタンスの再定義、新たな能力の育成などの努力も欠かせなくなっています。